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と、その時、ガラッと勢い良くドアが開いた。
「あかねー美波ー!
助っ人連れてきたよ~」
ドアから入ってきたのはクラスの委員長の相沢沙希。
と、隣のクラスの副担任の斉藤誠先生だった。
「あのねー斉藤先生ってずーっとダンス習ってたんだって!!
だから、うちらのダンス、考えてもらおうと思って」
沙希がニコニコしながら言う。
そう。
私達のクラスはダンスと劇に決まったものの詳しいことは何も決まっていなかったのだ。
しかも、ダンス経験者はクラスにゼロ。
「じゃあ、あかね。
斉藤先生にお願いしようか!」
美波までもがニコニコして言った。
(なんで、私に頼ませようとするの…)
内心不満を持ちつつも、私は笑顔で斉藤先生に言った。
「斉藤先生、私達のクラスの出し物にもしよろしければ協力してください」
斉藤先生はニコニコした笑顔を崩さずに言った。
「もちろん。いいよ。
こちらこそよろしくお願いします」
そうして、この隣のクラスの副担任との奇妙な文化祭の準備が始まった。
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