初恋

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「先生、お忙しいのに本当にすみません。 ありがとうございます」 私はぺこりとお辞儀をしながら言った。 「ううん、いいよ。全然。 おれ、文化祭好きなんだよね」 先生は微笑みながら言った。 (本気でそんなこと思ってるのかな。 私だったら生徒にそんなこと頼まれたら面倒に思うけど…) まぁ、私はすごく面倒くさがりだからそう思うのかもしれないけど。 「あっ、明日の朝からはどうする? 練習するならおれも早く行くよ、学校。」 「えっ、それはさすがに悪いですよ」 私はふるふると首を振った。 (なに、この先生。 ボランティア活動でもしたいの? 親切すぎる…。) 「大丈夫だよ、朝そんなに苦手じゃないし」 「じゃあ、お願いしまーすっ!」 (…え?) 振り返るとそこには美波が立っていた。
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