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「もちろん本気だよ、私。
ねぇ、あかね、私のために、私の恋に協力して。
だから、先生に手伝ってもらおうよ。
そうすれば、仲良くなるキッカケにもなるから。
ね、お願い?あかね??」
美波は可愛い。
顔ももちろん可愛いんだけど、性格が何よりも可愛いのだ。
よくある話だけど、私が男だったら、絶対美波に告ってる。
それに、4月から今まで浮いた話が一切ない。
男女誰とでも仲が良いのだ。
(美波のことだから、きっと、本気だよね、斉藤先生のこと。)
斉藤先生は、正直言うとあまりカッコ良くないと思う。
多少は整ってるとは思うけど、イケメンってほどじゃあない。
先生は、今年来たばかりの新人で、隣のクラスの副担任をしている。
担当教科は化学で、私たちのクラスの担当の先生ではない。
だから、普段全く関わりがない美波にとってはこの機会は絶好のチャンスなのだ。
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