3.親友以上人間未満

9/13
724人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
「齋藤君っ!その子は君に任せた☆」 「あぁ」 混乱している僕(と親衛隊の子達)をよそに、齋藤は真っ直ぐにこちらに向かって来た。 「ちょ、ちょっと!齋藤、なんであんたが…」 「あぁ?」 齋藤がひと睨みすると、親衛隊の子達が悔しそうに口を噤む。 そして、いきなり僕を肩に担いだ。 …地味に苦しいんだけど!? 「じゃあ、双子によろしく」 そう言い残した齋藤はクラスメイト二人にひらりと手を振り、僕を担いだまま歩き出した。 「ちょ、齋藤、どこ行く…」 「行けば分かる。黙ってろ」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!