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「齋藤君っ!その子は君に任せた☆」
「あぁ」
混乱している僕(と親衛隊の子達)をよそに、齋藤は真っ直ぐにこちらに向かって来た。
「ちょ、ちょっと!齋藤、なんであんたが…」
「あぁ?」
齋藤がひと睨みすると、親衛隊の子達が悔しそうに口を噤む。
そして、いきなり僕を肩に担いだ。
…地味に苦しいんだけど!?
「じゃあ、双子によろしく」
そう言い残した齋藤はクラスメイト二人にひらりと手を振り、僕を担いだまま歩き出した。
「ちょ、齋藤、どこ行く…」
「行けば分かる。黙ってろ」
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