724人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
「ふぁ…。ん?あれ…?」
突然、呑気な声を上げたのは勿論僕じゃない。
会計様だ。
会計は、むくりと起き上がって僕たちを見つめる。
「どうゆう状況?」
「『ハルが制裁の被害者、相澤君を保護したんだよ。』」
「「なんで齋藤を名前呼び!?」」
思わずハモる。またやってしまった。
「レンとは入学前からの付き合いだからな」
「(まさかの不良×委員長!?)なにそれー?詳しく教えてよー?」
会計が、ちょっと興奮気味に食いつく。
「『不可抗力で不良集団の総長になって、そのメンバーだったハルと友達に…で、合ってる?』」
「合ってる」
「「えええええ!!!!?」」
…なんだか今日は驚いてばかりだ。
「ち、ちなみに。不可抗力って…?」
「『不可抗力は不可抗力。』」
「い、嫌な事なんですか?聞いちゃってすみま―」
「いや、絶対面倒なだけだから。気にするな」
「『まあね。』」
反省して損しましたよ。チクショウ。
最初のコメントを投稿しよう!