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雲一つない快晴の青空の下、荷馬車に乗った一人の少年…いや、少し幼さを残す青年がいた。
「はぁ~、最悪だなぁ。森で迷うし金が無くなるし散々な目に遭ったぜ」
「ヒヒーン」
と荷馬車の馬が青年の愚痴に同意するかのように鳴いた。
「お、分かってくれるかフォルクス」
そう言って青年はフォルクスという名の馬を優しく撫でた。
しばらく荷馬車で移動していると前方に一台の馬車を守るように騎士達が盗賊らしき奴らと戦っていた。
「うわぁ、最悪過ぎるだろ。今日は厄日かってくらい不幸が続くな」
騎士達が盗賊を蹴散らすだろうと思ってしばらく傍観していたが状況があまりよろしくない事になってきたしここで時間を食う訳にはいかないので仕方無しに前に進んだ。
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