佐吉さんとお夕さん

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「で、なんで川におったん?」 「…えっと」 おじいさんによって本へとばされました。 とは言えないよね…。 かといって此所がどこなのかもよくわからないし… とりあえず、記憶喪失的なのでいいかな。 「すみません、その、よく覚えてないみたいで………」 罪悪感から顔が見れない。 「…………なんも?うちとか、家族のことも?」 「あー、はい。多分…」 初めこそキョトンとしていたが、ことの重大さに気づくと少し考える素振りする。 あー……やっぱりきついよね。本当のこと言ってら絶対いたい子にしか見られないだろうし… 「せやったら………ここにおったらええよ」 「えっ…!!」
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