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ある程度お願いを繰り返し終わると、後ろを向き帰ろうとした
しかし、私は後ろを振り向くとそこにいた巫女装束の女性が私を見ているのに気づいた
彼女の肌は生身の人間より少し白く、化粧をしているかのような色をしている
両手で持った御札を胸の前辺りで持っており、目線は私の目を射抜くように見ている
香音「あの・・・・あなたは?」
恐る恐る聞いてみたが、返事はなく、ただただその場で硬直するだけだった
すると、巫女装束の女性が、両手を前に出し、御札を私に渡そうとしてきた
御札にはわけのわからない文字が並んでいるため、私は怖くなり、受け取らず、鳥居目指して帰っていく
巫女装束の女性は私を追うことはなく、ゆっくりゆっくりとその体を神社に向けて、ゆっくりとあるきだした
私はその日悲しげな風鈴の音が耳の奥まで響いた
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