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私は神社の前で仁王門立ちしていた
いざ来てみると、少し腰が引けてしまう
香音「よし!行こ!」
自分自身に気合いを入れ、鳥居をくぐる
木漏れ日が私に当たる度、暖かな風が吹き抜ける
今日は奮発して100円を持ってきた
私の貯金箱から取り出した、一番金額が高いものがこれだったのだ
賽銭箱にちょうど木漏れ日が当たっており、少し幻想的な感じがした
私は100円を投げ入れ、両手を合わし祈る
香音「(楽しく、笑顔で、毎日が暮らせますように・・・)」
私は、ゆっくりと振り返り、帰ろうとする
すると、また巫女姿の女性が現れた
そして、その手に持つ御札を私に突き出すように渡そうとする
私は、恐る恐るその御札を受け取り「ありがとう」とだけ言って、神社を去る
その日、風鈴は一度も鳴らなかった
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