それは始まりの音

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父「おはよう香音、朝ごはんを食べる時間はあるのか?」 私は写真から視線をお父さんに向ける 香音「うんっ、少しだけど食べていくよ」 私はそう言いながら微笑み、朝ごはんの支度をする 今日の献立はトーストとアイスココアの気分だったので、パンをオーブンに入れ、アイスココアの準備をする お父さんは既に食べており、トーストとコーヒーだ お父さんはトーストにバターを塗るだけのシンプルなものが好きなのだが、私はチーズを乗せたり、イチゴジャムを塗ったりする 今日はココアなので何も塗らないことにした 私は、焼けたトーストをお皿に乗せ、テーブルまで足を運ぶ 香音「いただきます♪」 父「どうぞ・・・・・今日の学校は午前授業だったか?」 私は一口かじった状態で頷き、肯定の意思を示す 父「終わったら連絡するといい、迎えに行ってあげよう」 そうお父さんは言うと既に食べ終わっていたようで、お皿とコップを片付けると「行って来ます」と言って、玄関から出ていった 朝は決まって私が後に出ることが常だ お父さんも、お母さんに会いに行ったんだと思う 私に泣いてる姿を見せないために早く出て
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