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空はかすかに赤く、日は沈もうとしていた。
魔理沙
「う~。暗くなってきて見通しが悪いぜ……」
今私たちは魔法の森上空を並んで飛んでいる。
だいぶ前の事だからはっきりとは覚えていないけど、あの時もこんな感じだった気がする。やはりこれはあの紅霧異変そのものなのかしら?
霊夢
「だったら………魔理沙」
魔理沙
「ん?どうかしたか?」
霊夢
「構えた方がいいわよ」
魔理沙
「は?そりゃどういう……ん!?」
魔理沙の言葉を遮るように辺りが真っ暗になる。
やっぱり、来たか。
魔理沙
「お、おい霊夢!どうなってんだ、何も見えないぜ!?」
ルーミア
「わはー、人間が二人も!これは大収穫なのだー!」
どこからともなく声が聞こえてくる。もちろん姿は見えない。
ルーミア
「チルノ、頼むのだ」
チルノ
「任せれ!氷符『アイシクルフォール-easy-』!」
霊夢
「魔理沙!絶対に動かないで!」
魔理沙
「え?霊夢?いったいどこに」
霊夢
「いいから動くな!」
魔理沙
「お、おうっ!?」
微かに横に冷気を感じながら、じっと静止する。魔理沙も従っているようだ。
すると次第に闇が晴れていき、元の薄暗い景色に戻る。
チルノ
「あ、あいつら、あたいの攻撃を全部避けやがった……!」
ルーミア
「あー……それはチルノがよく狙ってないだけなのだー」
そして私達の前に現れたのは、人喰い妖怪ルーミアと氷精チルノだった。
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