廻る運命

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紅魔館 魔理沙 「うわー!すごいぜ霊夢!宝の山だ!」 魔理沙は館内に入ってからずっとこの調子である。何故こんなにハイテンションなのかというと。 魔理沙 「ほらこの本見てみろよ、上級魔法改訳!ああ、こっちはエム・グリモワール!」 ここは大図書館だからである。前回もこんな感じだったなぁ。 魔理沙 「これもすげぇ!よーし、今日はお土産たっぷりだぜ!」 パチュリー 「持ってかないでー」 本棚の奥からふわふわと一人の魔女が飛んできた。パチュリー・ノーレッジである。彼女はあまり変わったかんじがしない。魔女だからか。 魔理沙 「お、あんた魔女だな?そんな匂いがするぜ。あんたがこの霧を出したのか?」 それは違う、とはさすがに言えずに黙って聞くことにする。 パチュリー 「違うわ。そんな利益にならない事しないもの。まぁ友人が勝手にする分には構わないけど」 魔理沙 「じゃあその友人をとっちめればいいわけか」 パチュリー 「止めはしないわ」 魔理沙 「お、そうか?じゃあ……」 パチュリー 「でも本泥棒を見逃すほど優しくはないのよ」 魔理沙 「ははは!そりゃそうだ!よし、霊夢」 霊夢 「はいはい、やるわよ」 魔理沙 「いや、私に任せてくれ」
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