廻る運命

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奥へ奥へと進みながら私はずっと考えていた。 何故アイツは、Zは私を過去に戻した?たしか、強くなりたくないか?って聞いてきた。確かに、2回目だから前回よりは余裕があるし、相手の攻撃だって予測しやすい。でもこれは強くなるってことなのか? だいたい、私を強くする意味が、価値がない。仮にZが妖怪だったとしたら、私が強くなったらむしろマイナスだし。 もう訳が分かんない! 頭をぐしゃぐしゃ掻いた後に、はっと周りの景色を見渡す。 そろそろ来るな。 咲夜 「あー、お掃除が進まないじゃない!」 そう言いながら現れたのは、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜だった。 咲夜 「あなたはお嬢様のお客様……」 霊夢 「じゃないわよ」 咲夜 「でしょうね。お嬢様は滅多に人に会わないもの」 霊夢 「…………」 咲夜 「…………」 にらみ合いの沈黙が続く。 一応交渉してみるか。未来が変わってるかもしれないし。 霊夢 「この霧はあなた達が出してるんでしょ?迷惑してんのよ。止めてくんない?」 咲夜 「駄目よ。お嬢様は日光が苦手なの。それに文句ならお嬢様に直接言って」 やっぱりダメか。まぁ分かっちゃいたけど。
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