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霊夢
「なら押し通るしかないわね」
咲夜
「残念ながらそれも無理よ。だって私は時間を止めてでも時間稼ぎができるから」
咲夜はいくつものナイフを取りだし身構える。
霊夢
「はぁ………めんどくさ」
咲夜は次の異変で一緒に行動する仲間だから手加減しとかないと。
ふと、ある考えが頭をよぎった。
そう、咲夜は次の異変の為に必要な人物。もし……もし人間である咲夜を誤って殺してしまったことにすれば、春雪異変は起こらないのでは?
………馬鹿か私は。いったい何を考えているんだ。そんなこと出来るわけない。
だって咲夜は私の大切な友達の1人だから。
咲夜
「何をボーッとしているの?」
その言葉にはっと我に帰った瞬間、無数のナイフに囲まれていた。と同時にナイフが私へと向かってくる。
ナイフの配置の微妙な隙間へと飛び込み、体勢を立て直す。
咲夜
「幻在『クロックコープス』」
スペル宣言と共に何も無かった場所から複数のナイフが飛んでくる。
よし、スペルの時のナイフの場所は分かってる。
素早くナイフと同じ数の御札を取り出し、全てのナイフに巻き付けていく。
咲夜
「……へぇ、やるじゃない」
今は集中しないと。魔理沙だって頑張っているんだ。
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