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咲夜
「うっ……くそ……」
ふぅ。ボムは数個使ったけど、被弾0で勝てたか。
霊夢
「じゃあ、行かせてもらうわ」
そう言って咲夜に背を向けて歩こうとする。
咲夜
「………ご自由にどう」
霊夢
「あと言っとくけどね」
ぴたりと足を止めて、咲夜の言葉を遮り、前を向いたまま話しかける。
霊夢
「今、投げようとしてるナイフ、分かってるから無駄よ。やめときなさい」
咲夜
「なっ……!?」
カランと金属音が響く。ナイフを落としたのだろう。
前はあれで被弾したからね(魔理沙が)。とても記憶に残ってた。
咲夜
「待って」
咲夜は再び歩き始めようとした私を呼び止めるように叫んだ。
霊夢
「……何?」
咲夜
「あなたは………何者なの?」
霊夢
「…………」
何者なの?………かぁ。
霊夢
「私は博麗の巫女、博麗霊夢よ。ただの幻想郷の巫女よ、咲夜」
咲夜
「え?」
私はそれだけ言って、更に館の奥へと飛んでいった。
咲夜
「………本当に、何者なの……」
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