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Z
「名前覚えててくれたんですか?嬉しいですねぇ」
あんたの名前は死んでも忘れないわよ。
私はやっと御札を手に取り、ゆっくりと間合いを詰めていく。
Z
「なんかやる気満々みたいですけども、私は今日は何もする気は無いですよ?」
霊夢
「私には十分すぎる程あるのよ」
Z
「その様子じゃあ大丈夫そうですね。一応心配になって様子を見に来たんですが、要らない心配でしたね」
心配になって?ふざけた事を。お前が私を過去に戻した癖に。
Z
「……私はもう行きますが何か聞きたい事はありますか?」
霊夢
「……何で私を過去に戻した?」
Z
「それは言えません。まぁいつか言うつもりですが」
霊夢
「ならお前の目的は?」
Z
「それもノーコメントで。」
霊夢
「……答えてくんないんじゃん」
Z
「そんな質問ばっかりだからですよ。なら一つアドバイスをしましょう」
アドバイス?
Z
「異変を解決し続けてください。次の異変には少し時間が空きますがね。」
霊夢
「…………」
Z
「それではさようなら」
霊夢
「逃がすか!」
御札をZ目掛けて投げつけ、結界を張る。
その瞬間、背中に鋭い冷たさを感じて飛び上がる。
霊夢
「うひゃぁっ!?」
Z
「遅すぎですよ。因みに服に入れたのは、今日会った氷精の氷ですよ。では本当にさようなら」
そう言ってZは悶える私に見向きもせず、去っていった。
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