終わらない冬と夜

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霊夢 「う~、寒い……」モソモソ そういって小さい炬燵の奥に潜り込む。 暦が示しているのは立派な春。しかし外を見てみると、綺麗な白銀の世界。れっきとした春雪異変である。 霊夢 「………」 もう一度暦をチラリと見る。今日は解決に行く日だ。まもなく魔理沙が来るだろう。いやしかし寒い寒い。 再び炬燵に潜り込むと勢いよく、障子が開いた。 魔理沙 「よよよよよう、れれれいれいれれいむむむ」 霊夢 「あら魔理沙、どうしたの変なラップなんか言っちゃって」 魔理沙 「ラララップなわけねぇだろ!」 犬のようにふるふると体についた雪を払い、家の中に入ってくる。 魔理沙 「うひー、温かいぜ」 魔理沙も炬燵に入り、二人で向かい合った。 魔理沙 「雪が降ってるぜ」 霊夢 「降ってるわね」 魔理沙 「もう春だぜ」 霊夢 「もう春ね」 魔理沙 「…………」 霊夢 「…………」 魔理沙 「いや、解決に行けよ」
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