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……。
Z
「この時からでしょうかね、霊夢さんがおかしくなったのは」
これまでの出来事を見ていた私達はただ何をするでもなく宙に浮かんでいた。私も黙って、というか喋れないのだが、これまでのことを見ていたが、Zが生まれた理由が未だに判らない。本当に今までのことは関係あるのだろうか?
Z
「あ、そうそう」
Zは何かを思い出したかのように話し始めた。
Z
「三つ目の理由を言いそびれましたね。三つ目の理由、それは貴方達がスペルカードルールを過信していたこと。きっと霊夢さんもこの時それに気づいたはずです」
スペルカードルールの過信……。
Z
「さぁ、また記憶の世界の時を進めます。今から約一年以上後ですね」
周りの景色がまたぐるぐると回り始め、そしてゆっくりと止まっていった。変わった景色を見て私は目を疑った。本当に一年しか進んでいないのかと思うほど、神社の内装はボロボロになっていた。そして部屋の中心には先程と変わらず布団が敷いてあり、これまた変わらずその中には霊夢がくるまっていた。外の明るさからして朝か昼であろうが、全く起きそうな気配はない。そんな神社の戸を静かに開け、来客が現れた。
紫
「霊夢……」
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