真実と決断

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紫 「幽々子もレミリアもそう。こんなことしてはならないと判っているのに止めようとはしない。……みんな一緒なのよ」 神奈子 「…………」 それきり彼女らは話さず、再び沈黙の空間に戻った。 ────── ──── ── それからまた数日が経ち、今度は紫が唐突に神奈子に話しかけた。 紫 「……神奈子」 神奈子 「なによ」 紫 「貴方はもういいわ。あとは私と藍だけでやる」 神奈子 「急に何を言い出す。ここまで来たんだ、最後まで付き合うわよ」 紫 「……いいから後は私達に任せて。最後に神同士二人で酒でも呑んで来たら?」 神奈子 「……あんたがそこまで言うなら帰るよ。でも二人で酒は呑まない」 紫 「……」 神奈子 「神は三人いるからな」 紫 「……そうね」 神奈子は腰を上げ、部屋から出ていった。余程疲労しているのか、足がぷるぷると震えていた。 紫 「……行ったかしら」 藍 「はい、気配は消えました」 紫 「……じゃあ、始めましょう」 紫がそう言うと、彼女の周りの空間がぐにゃりと歪んだように見えた。彼女の強力な力が漏れ出しているかのようだ。
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