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?
「…………」
相手はじっとこっちを見つめている。目は見えないけど。まるで、品物を見定めるように。
霊夢
「……あ~、悪いんだけど、参拝なら明日にしてくれない?今日は疲れちゃってて。緊急の用なら聞くけど……」
私の言葉を聞き、ふむと言うとニッコリと微笑んだ。と思う。
?
「霊夢さんは今まで数々の異変を解決してきたそうじゃありませんか。そして今日も妖怪と戦ってきたとお見受けします」
勝手にべらべらと喋り始める男に対して少し強めに話し掛ける。
霊夢
「私の話聞いてた?妖怪退治じゃないなら帰ってちょうだい。だいたいアナタ誰よ?ここらじゃ見ない格好してるけど……」
?
「これは失礼。名前を言っていませんでしたね。……う~ん、名前……ですかぁ」
手をあごにあて、考えているようなポーズをとって、うんうんと唸り始めた。
なんだコイツ。変な勧誘か?
?
「そうですねぇ………Z」
霊夢
「………は?」
?
「Zですよ、ぜっと。」
霊夢
「ふざけんのもいい加減にしなさい。そろそろ怒るわよ」
Z
「ふざけてませんよ。"時空間を超越する力"。頭文字をとってZです」
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