廻る運命

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ゆっくりと目を開けると、天井が映る。いつもの天井だ。 霊夢 「……………は?」 バッと体を起こし暦に目をやる。 霊夢 「…………」 そんな馬鹿な。 いったいどうなっている?さっきまで私はZとかいう意味わからん奴と話しててそれで……… 私の思考を遮るように障子が勢いよく開けられ、一人の少女が入ってくる。 魔理沙 「おい霊夢、大変だ!……って、何で寝間着なんだ?」 金髪で小柄の魔法少女は、箒を片手にキョトンとした顔でこっちを見つめている。 勝手に入って来るなよ。相変わらずマナーってやつが…… ……あれ?よく見るとこの魔理沙………少し小さい? 霊夢 「………あんた、背縮んだ?」 魔理沙 「なっ!?いきなり酷いぜ!?」 ムキーっと顔を真っ赤にして怒っている。そういえば魔理沙は身長にコンプレックスがあったんだ。 霊夢 「あー、ゴメンゴメン。えーとね、私も何で寝間着なのかわからないのよ」 魔理沙 「はぁ?意味わかんないぜ。もう夕方だろ。どんだけ寝てたんだよ」 夕方?そんな馬鹿な。 ふと、魔理沙の格好をよく見る。 ……この服。それに今日の暦。 霊夢 「………まさか」ボソッ 魔理沙 「いやいや、そんなことより!外見てみろよ!」 心臓が早鐘のように鳴っている。急いで外に出て周りを見渡すと、私の予想は確信に変わった。 霊夢 「紅い……霧……!」
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