第一章

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「ハアッハアッ」 息が切れて死にそうだ。みんなも息が荒い。 「ーーーッ!」 黒装束を着た悪魔が近づいて来ている ここまで走って来たが、それももう無理なようだ。 「……伏せて」 なんとか、絞り出した声でみんなに伝える。 身を小さくして、沢山積まれた砂の山の間を縫うように、音を立てずに身をかがめて歩く。 後少し、後少しで外に… 「バン!」 銃声がする…振り向きたくない、でも… 「全く、手のかかる生贄達じゃなぁ。」 悪魔は僕らを取り囲むように立っていた。 「やれ。」 その声と共に僕はみんなを庇う為前に出た。 火縄銃が僕に向けられる。 「バンバンバン」 「~~~~ッ」 みんなが何を言っているのか分からない。 「……ごめん…ね…。」 そっとつぶやいて僕の人生が終わった。
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