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和也「よし、覚えた。」
図鑑はまだ借りておくので、
詠唱の本だけ持って小屋に向かう。
和也「そういえば、何であの水くらっても、
あまりダメージ無かったんだ?」
痛かったけど。
和也「もしかして、吸収していく度にでかくなって
縮まると防御力が上がるのか。」
成る程成る程、疑問は解決された、では実験だ。
和也「前にやった体当たりだっ。」
バン!!
と言う音をたてて地面を弾き木にぶつかる。
和也「はっはっはっ、見たか俺のパワー。」
見事に木は凹んでいた、
防御力とスピードが上がるようだ。
「ブルァ!!」
何かの鳴き声がしたので、
横を見ると羽のある猪が目の前まで来ていた。
和也「ゲブッ……。」
俺は、弾かれて木の枝に引っ掛かった。
和也「くっそー、やりやがったな……、絶対吸収してやる。」
俺は記憶を呼び覚まし、どんな相手か図鑑で見たことを思い出す。
和也「……思い出したぞ~、確か風乗り猪だったけ?ランクはDだったな。」
バサッバサッバサッ
「ブルァァ!!」
和也「何かやべぇ!!」
猪は羽を羽ばたかせ、その羽を回転させながら飛ばしてきたので、直ぐに枝から飛び降りる。
スッ……ドサッ
和也「切れ味やべぇな。」
枝は音もたてずに切り落とされた。
「ブルァ!!」
和也「うわっ!!ったく危ねぇじゃねぇか!!」
3枚続けて避けたが、
こっちは詠唱しなくちゃならない。
和也「我求めるは水!!」
避けながら詠唱するので少し声がでかくなる。
和也「その、清き水で敵の呼吸をっ!!ぐっ…止めろ【ウォータープリズン】」
初級の上級の魔法が直ぐに水が猪を包み込むが……ミスって下の方を切られた。
和也「……回復魔法はあるにはあるが魔力が足りるか……。」
属性攻撃でやられたので塞がらない。
和也「我求めるは水、その、清き水で傷を癒せ【水の癒し】」
自分の傷に中級の中級魔法をかけると、
傷が塞がっていき最終的には完全に治癒した。
和也「プリズン解除」
猪の入った水がバシャッっと音をたてて崩れ、
中から溺れ死んだ猪が現れる。
和也「ぐっ、魔力切れだ……。」
俺はすぐさま猪を吸収した。
和也「おっ、すげぇこの猪、だいぶ魔力が多い。」
これがFランクとDランクの違いだ。
本にもランクが一つ違うだけで全く違うっていってたし。
更に、初めてブラックボールを使った時、
黒く無かったのは、魔力コントロールがヘタクソだから。
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