目覚めたら

8/14
前へ
/89ページ
次へ
和也「よーし、魔力の最大値を吸収だ。」 俺は少しずつだが魔力があとどのくらいあるのかを、感覚で分かるようになって来たので、 相手の魔力を全て吸い尽くす。 和也「あ、こいつの魔力は無くなったか。」 確かにカエルの魔力最大値は無くなったが、 このカエル自体に魔力があるので吸収する。 和也「おー、きれいさっぱり。」 結構魔力が増えたようだ。 和也「次は~。」 俺は茂みに隠していた図鑑を取り出し、 次の魔物を選んでいく。 和也「この、土ダニ行くか。」 Fランクだが土の中に居るので、若干めんどくさい。 和也「生息圏はここら辺なんだけどな~。」 「チーー。」 和也「うわっ、キモッ!!」 カエルがいた所の近くで探していると、 体が土のノミのでっかいやつが地面から這い出してきた。 和也「くらえ!!我求めるは炎、分散する炎で相手を焦せ【フレイムバレット】」 初級魔法の中級辺りにある魔法を撃つと、 円柱の様な小さな棒が発射され、 それが前方に分散し小さな火の玉総勢百近くの弾ががダニをおそう。 「ヂヂヂヂヂヂヂヂ!!」 ダニは弾が当たる度に細かく鳴き、 しばらくするとなにも言わなくなった。 和也「ふぅ、まだ余裕あるな。」 ダニもカエルと同じ様にする。 和也「本は~っと、あったあった。」 俺は本の炎と土の詠唱を全て暗記した。 和也「うーん、結構暗くなってきたな~、寝よ。」 俺は大きな木のある場所にいった。 和也「我求めるは土、形はナイフ、我の魔力を使い変化せよ【アースマジック】」 初級の上級魔力を使い土をナイフに変化させる。 和也「我求めるは土、我の代わりの腕となれ【アースハンド】」 これは中級の下級に位置する魔法だが、 流石中級なだけあり殆ど魔力が無くなった。 和也「あー、だる……、そのナイフを使いあの木に穴を開けろ。」 するとでっかい手は木に俺がちょうど入れる位の穴を開けた。 和也「あと初級の軽いやつならいけるな。」 俺は穴に飛び乗り、魔法を発動させる。 和也「我求めるは闇、隔離する扉を出せ【ダークドアー】」 俺は木の穴にドアを取り付け、眠った。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

632人が本棚に入れています
本棚に追加