3. 猫の日常?

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外に視線を向けると、ガラスの向こうにこちらを覗き込んでいる大きな体が見えた。 急いでドアに向かい、笑顔でその人物を迎え入れる。 「龍さん。どうした?」 「よう。 店に行くとこだったんだけど、こっちに明かりが付いているのが見えたから寄ってみた。 翔もいないし、こんな時間に残ってるなんて珍しいな。」 「翔兄と一緒だったのか?」 「そ。今日は一日、翔んとこの手伝い。で、さっき家に連れて帰ったとこ。先に休ませてる。」 「へぇ。おじさんの方もずいぶん忙しいんだ?」 「うーん。今月いっぱいが山場かな? 今抱えてるのはこっちの会社の規模を考えたら、結構でかい契約だからな・・・。 翔もかかりっきりだ。 相手は同じく小規模とはいえ料理のプロ御用達のイタリア老舗食品会社、そことの販売契約はこっちとしては箔が付くってもんだ。」 「そっか。翔兄も大変だね。」
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