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「そっ…そっそっその呼び方はやめなさいと言ったでしょう!わっ…私は『リザライズ』です!そんな呼び方されると…まるで…ゴニョゴニョ」
最後の方は完全に何言ってるか分からんかったな。
この『リザ』こと本名『リザライズ・ランセル』はエルフ族で在りながら人族の騎士であり、剣術、魔法に優れ、また知能も優秀、しかもナイスばでーで超の付く金髪美女なのだ。
ただ、性格は生真面目過ぎる余り、こんな風にちょっとからかわれただけで赤面してしまうウブな一面もあるのです。かわいいですねー。後ちょっと世間ズレしてるところも中々。それと彼女のお嬢様口調は好きな人にはたまらんのだろうな。
「とにかく!私をリ…リザと呼ぶのはやめてくださいまし!貴方は従者でしょう!?貴方私を何だと思っていますの!?」
「瀟洒で聡明でたまにかわいい私の主人(マスター)リザライズ様。」
「…全く…貴方という人は…。」
効果音で表現するなら、「ジトッ」って感じの目で睨んでくるリザライ…長いからリザでいいや。
とにかく、こんな他愛ない会話をしながら、俺、『ハジメ』はリザと共にこの国の首都、『リルフォート』を目指していた訳なのだが…。
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