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「あ、じゃあ行きましょう。」
ワタクシとルフェルさんはフィラさんについていって、二階へと上がっていきました。
「さて……」
人格を本体に戻して……
「ふぅ。」
「あの、ユートさん。」
「うん?」
「今さっきのは……。」
「ああ、言い忘れてたな。
俺って多重人格なのよ。」
「へ……?」
まぁそんな些事はどうでも良い。
「じゃあまずはこの国の階級制度から教えてもらおうか。」
このあともフィラから色々教えてもらったことを簡単にまとめると、
まずこの国、マーレノス魔導公国は『大公』がトップでその下に天ぷら貴族……間違えた、テンプレ貴族がいる。
そんで魔法の扱いが優秀=キャリアな訳。
さらにこの国ではノヴァが偉人として讃えられている。
あんなヒッキー幼女がねぇ……。
そしてノヴァシリーズの魔法が使える魔法使いはエリート確実らしい。
そして俺が一番興味を持ったのが、最近この国に『勇者』が召喚されたらしい。
建前は魔王討伐だが、フィラ曰く隣国のスティノス神聖教国への牽制だろうとのこと。
しかも勇者はフィラと同じ学校のSクラスらしい。
これは弄りがいのある。
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