虹色に輝く心の空

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第二話 「これが恋?」 ・・・・・・・・・・・・・・・。 寝れなかった。 1時間も無駄にしてしまった。 はぁ。もうどうしたらいいの~ 誰か教えてください・・ と言ってる場合じゃないかった。 「教室に戻らなきゃっ。」 教室に戻る途中、隣の席のあいつがやって来た。 あいつにも、ちゃんとした名前があるらしいが 知らないし、知りたくもない・・ 私が教室にいないことは、多分だが・・  隣の席のアイツしか気づいていないだろう・・ だって、私の名前や、存在さえも クラスから消されてしまっているのだから でも、それはそれで少し何故か知らないが寂しい・・ 「大丈夫か?」 と聞いてきた・・ 「大丈夫じゃないに決まってるじゃん!  てかなんでアンタがここにいるわけ?」 と、聞き返してみた。 するとアイツは、急に小さい声で何かを言い始めた・・ 「お、お、お、お、前の、・・・・・した」 「・・・・・・・した」 「ん?何?」 「何言ってるか聞こえないんだけど」 「はっきりいってくれるかなぁ?」 「だから、・・・・・・した。」 「何が言いたいの?」 「早くしてくれないと教室戻れないんだけど!」 と、怒るように言ってみた。 「だから、空のこと心配した・・」 「えっ、今なんて言った?」 「・・・・・・・・。」 「何もないよーだ。」 「今、何か言ってたじゃんか!」 「最後までちゃんと言ってよー」 「気になるじゃん!」 「だから、もう言わねぇー」 「はぁ?意味わかんないだけど・・」 でも、確かに今名前で呼ばれたような気がした・・ あれは気のせいだったのかなぁ。 「あっ!いけない。」 「もう教室に戻らないと 予鈴なっちゃうじゃん!」 「アンタもウジウジしてたら授業遅れるよ。」 「おう。」 「キーンコーンカーン」 「セーフ。」 なんとかギリギリ間に合ったが・・ アイツが、いない・・ 「あれっ?」 「どこ行った?」 「さっきまで一緒に走ってたのに・・」 「まぁ。いっか。」 「いつものことだしー。」 授業が終わっても、アイツは教室に戻ってこなかった・・ 「どこ行ったんだろう・・」 なぜか知らないが、心配になる・・ こんな自分が、うざいし、変だ。 何でこんなにもあいつがいないだけで 授業にも集中できないし、授業以外のことも、 手につかない・・ こんな自分は初めてだ・・ おかしい。いつもの私だったら気にしないのに・・・ と言いながら、体が勝手にアイツを探していた。
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