月曜日

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「有名な、あの川端 蒼生………?」 なんだよ?その『有名な』って。 マジで、一目惚れなわけ? 俺の事、よく知りもしないで外見だけで好きって言われて、信じられる訳ねーよ。 「…………悪いけど。」 声質が、いつものじゃなく、怒りを含んだものだっただからだろうか。 2人が、ハッと同時に俺を見た。 早川だけは、なんとも取れない表情を浮かべてる。 「俺、一目惚れしたって言ってくる奴は信用してねーんだ。 外見だけで、俺がどんなやつか知りもしないで。 よく考えれば、俺への気持ちなんて、すぐ無くなるよ。 だから、付き合えない。 こっちも、あんたのこと初めて知ったしね。そーいう訳だから、諦めて。」 そう言い切って、俺は早川をじっと見る。 言い過ぎたかな、とか、泣くかな、とか思ったんだけど。 早川は、やっぱり何を考えてるか分からない表情で俺を見て。 「………私は、外見だけで一目惚れした訳じゃないのに。」 ポツリと、小さな声で呟いた。
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