月曜日

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「はあ?」 「まあ、いいわ。どうせ同じクラスだし。これから、よろしくね? ─────川端 蒼生くん。」 早川はそう言うと、俺たちの間をすり抜けて、教室に入っていった。 「なんなんだ、あいつ………。」 「いや、なかなか手強いね。」 「面白い性格してるな。」 お前ら、楽しんでるだろ………。 「なんなの?あの子。ちょっと、可愛いからって…………。 ちょっと、図々しくない? ねえ?蒼生くん。」 隆史のいう『川端親衛隊』の1人、清水清香(しみず きよか)が近づいてきた。 ………全く。どっちが図々しいんだよ。 俺は、名前で呼んでいいなんて言ってねーぞ…………。 「…………。」 清水をチラッと見たが、言われた事は無視して俺は教室に入った。 「もー、冷たいんだから。待ってよ~。」 ……お前らも、同じクラスかよ。 俺は、思いっ切り溜め息をついた。 
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