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「ねえ。蒼生くん。」
清水が俺の服の袖を引っ張り、媚びた声を出す。
その仕草に、昔の嫌な奴を思い出した。
『ねえ。蒼生先輩?』
────────止めろ!
「………触んな。」
腕を動かし、清水から袖を離す。
「本当に冷たいんだから。
まあ、そこが良いんだけどね。」
清水の言葉に、俺は思いっ切り溜め息をついた。
「いやはや、あいつらも手強いね。」
「もう、勘弁してほしい……。」
「話しの通じる奴らじゃないしな。」
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