第二章 来ちゃった異世界

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ついに連れてこられたみたいだな… “異世界”に。 「いやー、ついに来ましたね!!ね!!」 さて、これまた面倒くさいことになった。 俺はひょんなことから剣に絡まれて異世界に飛ばされた。 なに言ってるか分からないって?いってる本人が分からないんだ、察してくれ。 「たーけーるー君!!なんなんですか!?無視ですか!?こっちの世界に来てから僕のことフル無視ですよね!?…あ、焦らしてんですか!?そーなんですか!?」 「うるせぇ、酢塗り倒すぞ」 「え、ちょ、それは困ります。錆びる」 そう、俺は佳苗や正樹と普通に学校から帰っていたのだがこのアホの剣、自称ベルによって異世界に飛ばされた。 正直ね、早く帰りたい。 確かにこういう設定は大好きだが… いざ自分がその立場に置かれたら怖くて仕方ない。 学力、身体能力共に平凡な俺が戦うなんて… ましてや選ばれたものなんて… なんかの間違いだろ。 「健くん、いい加減話を聞いてください」 …なんか剣が真面目なトーンで話し出した。 仕方ない、いい加減聞いてやるか。 「なんだよ、言ってみ」 「パイオツ」 「……。」 「痛い痛い痛い!!叩きつけないで!!必要以上に岩に叩きつけないで!!側面叩きつけないで!!」 「じゃあ真面目に話せや」 「わかった!!わかりましたから!!」
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