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ついに連れてこられたみたいだな…
“異世界”に。
「いやー、ついに来ましたね!!ね!!」
さて、これまた面倒くさいことになった。
俺はひょんなことから剣に絡まれて異世界に飛ばされた。
なに言ってるか分からないって?いってる本人が分からないんだ、察してくれ。
「たーけーるー君!!なんなんですか!?無視ですか!?こっちの世界に来てから僕のことフル無視ですよね!?…あ、焦らしてんですか!?そーなんですか!?」
「うるせぇ、酢塗り倒すぞ」
「え、ちょ、それは困ります。錆びる」
そう、俺は佳苗や正樹と普通に学校から帰っていたのだがこのアホの剣、自称ベルによって異世界に飛ばされた。
正直ね、早く帰りたい。
確かにこういう設定は大好きだが…
いざ自分がその立場に置かれたら怖くて仕方ない。
学力、身体能力共に平凡な俺が戦うなんて…
ましてや選ばれたものなんて…
なんかの間違いだろ。
「健くん、いい加減話を聞いてください」
…なんか剣が真面目なトーンで話し出した。
仕方ない、いい加減聞いてやるか。
「なんだよ、言ってみ」
「パイオツ」
「……。」
「痛い痛い痛い!!叩きつけないで!!必要以上に岩に叩きつけないで!!側面叩きつけないで!!」
「じゃあ真面目に話せや」
「わかった!!わかりましたから!!」
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