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「と、とりあえず!!ようこそ……偉大なる大冒険の旅へ。」
さっきまでのおふざけ口調から普通の口調になり、今度こそ真面目に話せそうだ。
「まずここは僕が健くんの世界に送られる前にいた世界、そう…言うならば僕の作られた世界」
「ってことはなんだ?俺はこの世界を守るために呼ばれたのか?」
「あ、いや…。実はそういう訳でもないんですよねぇ…」
「……どういうことだ?」
「ま、まぁとりあえず!!難しい話は王の城に着いてからお話しします!!」
ほほう……
王の城とな?
ようするにあれだ、この世界には王様がいる!!
……やべぇ、異世界テンションあがってきた!!
「おい、剣」
「どうしました?」
「早く詳しく教えてほしいんだ、色々とな。だからその王の城まで行こうぜ」
「おっ?案外乗り気ですか?」
まぁ確かに戦ったりするのは怖いし、痛いのは嫌いだ。
でも……
どうせなら……
「楽しもうぜ、思いっきり」
「健くん?なんか言いましたか?」
「いや、気にすんな」
俺は剣から王の城までの道を聞き、今軽い足取りで向かっている所だった。
そりゃ足取りも軽くなるさ。
いくら嫌がってもこういうのが好きなのは事実。
だから俺は…
ガサリ
……お、おぉう?
俺のポジティブシンキング中に凄く血の気の引く音が聞こえてきた。
俺のすぐ隣の大きな草むらがガサリと揺れた。
嫌な予感…
「シャーーーー!!!」
の通り凄く大きなネズミが出てきました。
やっぱり帰りたい。
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