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「お、おい!!剣!!ど、どーすんだよ!?」
「もー、落ち着いてくださいよ。情けない」
と、大きな口を叩いているわりには剣を握りしめている手はカタカタ震えている。
これは決して俺の手が震えてるいるのではない……
これは……
「お前がふるえてんじゃねぇか!?」
「うっさいですね!?僕だって初めてなんですよ!?こんな実戦!!」
「……え、期待損」
「なんですか!?期待損って!?新しい単語編み出してんですか!!」
ワーキャー剣と言い合っていたら大きな鼠が今かとばかりに襲いかかろうとスタンバっていた。
「お、おい……これだけ聞いておく……」
「なんですか？」
「俺……戦えんのか？」
「……はい」
「今の間は!?間はなんなの!?」
俺が剣につっこんでいたら大きな鼠は完璧に俺に襲いかかってきた。
大きな影が俺を覆い、視界が暗くなる。
このままでは確実に殺られる。
「大丈夫ですよ、健くん」
俺の心境をくみ取ったように剣が口を開く。
まぁ口ないけどこいつ。
「勝てますよ、健くんなら勝てます。」
フワッ
突然俺の身体が軽くなる。
構えていた剣が軽くなる。
力が溢れてくる。
「さぁ、戦いましょ？健くん」
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