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「おぉ、勇者よ。情けないぞ」
「死んでねぇよ」
今俺にこの状況じゃあまり洒落にならない冗談をかましてきたロン毛でファンキーなおっちゃんはそう、ここに来る目的だったご本人。
この世界観の王様。
まぁとてもじゃ無いが王様には見えない風貌をしている。
「固いのぉ、健は」
ぷくぅ、と頬を膨らませる王様…
可愛くねぇよ、マジで。
俺は剣の道案内であの後、無事に王の城へ辿りたくことができた。
そしていきなり王の間に案内され今に至る訳だ。
「あのさ、王様…あんた馴れ馴れしいな!?」
「うるさいのぉ、エエじゃないか。ワシ王だし?」
「王だからなんでもありだと思ってんのか?」
だめだ…
ほんとこいつら疲れるわ、剣といい……
「てゆか、え?ベル」
「なんですか?おおさま」
「健に説明してないの?」
「だってめんどくさかったんですもん……」
「……ぇ」
あいつらは小さい声でひそひそ話のつもりで喋ってるんだろうけど全部聞こえてるから。
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