第二章 来ちゃった異世界

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「健。お前にはこれから幾つもの異世界をまわってもらう」 「異世界を…まわる?」 そんなこと言われても簡単に飲み込める分けないでしょう。 だってここだって俺にしてみれば異世界なんだ。 ようするに他にも異世界に行けってことか? 「お主に頼みたいことは1つ。色んな世界に散った魔王の破片を破壊してほしい」 「魔王の…破片?」 なに言ってんだこの中二ww そんな魔王なんて……え、いたの? 「まぁその顔から察してやる。この世界には魔王がいたんじゃ」 「やっぱり?」 「そしてかつてこの世界には勇者もおった。その勇者が命がけで魔王を倒したはずだったんじゃが…」 「だった?」 「魔王は完全には滅びず異空間に存在する多数の世界に魔王の力の破片が飛び散ってしまったんじゃ。それを全て破壊しなければその破片からまた魔王が誕生してしまう。」 「……あー、把握したわ。ようは異世界まわってその破片を壊せってことだろ?」 「うん」 やだ。 すっごくめんどくさい… でも1つ気になることがある。 「どうして俺なんだ?」 「…まぁそれはおって説明する。今はまず初めの世界に備えてほしい」 「……」 説明を省かれたような気がする。 ……でも今はこいつを信じてやれることをやってみるか。
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