第二章 来ちゃった異世界

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とりあえずあのおっさんに一先ずこの世界でやるべきことを伝えられた。 まずベルを使って戦うことに慣れること。 おっさんが言うにベルには使用者の能力を引き上げる効果があるらしい。 だから俺は大鼠に勝てたんだな。 そしてどうやって戦いに慣れるのかと言うと、この世界には先程の大鼠のようなモンスターから一般市民を守る自警団があるらしい。 自警団と言ってもモンスターに太刀打ちできるくらいだ、それなりの実力がないと入ることすらできない。 まずはそこに入団して低ランクの依頼をある程度こなせるようになれ、とさっき言われました。 異世界に飛ばされるのはある程度戦えるようになってかららしい。 まぁここの自警団をわかりやすくいえばギルド等などと言えば伝わるのだろうか? 一応依頼に見合った報酬ももらえるらしいからな。 いや、俺は誰に伝えてんねん。 「てかよ、剣」 「なんです?たける君」 「その自警団ってどこにあるんだよ」 「やだなー、たける君。おおさまが『村の外れにある』キリッ。って言ってたでしょ?」 「村じゃねぇよな、ここ。街だよな?え?」 「知りませんよー」 あぁ… 俺ここの世界の奴らマジ嫌いだわ… アバウトなんだよ、全体的に… 適当に街の外れまでき来てみたものの特に何かがあるわけでもなさそうだ。 俺あれだわ、もうここでめげそう。 RPGでいう序盤も序盤だ。なんのイベントも発生してねーっつーの… 「せめてここら辺で人を見つけれたらなー…」 「人ですけどなにか?」 「ぬわ!?」 俺が1人肩をすぼめて愚痴をこぼしていると突如背後から声をかけられた。
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