第二章 来ちゃった異世界

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「君…面白いね、私ルネ。クォーターナイトの一員なの」 「ほほう、クォーターナイトの……ってえぇ!?」 俺は思った。 イベントって大事だなww 「ごめんね、私も一応クォーターナイトの一員だから怪しい人を近付けるわけにはいけないの」 「まぁごもっともですわぁ」 「でも君はなんかいい人そうなの、だからクォーターナイトまで案内してあげる」 「ほんとか!?」 「うん!ねぇ、私は名前言ったけど君のは聞いてないの、よかったら教えてくれないかな?」 「あぁ、確かルネだっけ?そーだな、すまねぇw俺は藤ヶ谷 健」 「フジガヤタケル?へんな名前だね?」 世界観の違いだろうけど…… ちょっと傷つくなw 「まぁたけるって呼んでくれ」 「うん、よろしくなの。タケル」 途方にくれていた俺を救ってくれた女神、ルネの案内によりこの街の最強を誇る自警団『クォーターナイト』まで案内して貰った。 そして今目の前にかなり大きなバーみたいな建物がそびえ立っている。 ルネが言うに中はホントに酒飲み場のような作りらしい。 酒場は一般人でも入れるよーになってるらしい。 「タケル、ちょっと待っててね?副リーダー呼んでくるから」 「おぉ、何から何までごめんな?」 「いいよ、大丈夫!」 ルネが副リーダーを呼びに酒場へ入ろうと足を進めた途端。 面白いほどタイミングよく中から人が出てきた。 「おぉ、遅かったなルネ。心配になって今から探しに行こうとしてたんだが…」 「ごめんなの、ちょっと色々あったの」 「色々…というとその後ろに立ってる男が関係してるのか?」 中から出てきた色男はルネに話しかけている時は優しい顔をしていたが俺に向けた顔は真逆のものだった。 獲物を殺す目。 そんな目をしていた。 「ちょっと待つの、違うよ?タケルは入団希望者なの」 「…なに?入団希望者?」
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