第一章 異世界とかマジありえねぇ

7/9
前へ
/23ページ
次へ
「健…あれか?」 「見たらわかるだろ…」 うん、最初俺にだけしか見えなくて俺にだけしか聞こえないものとばかり思っていたが… やはり俺は選ばれし者。的なあれじゃなかったようだな。 「ねぇ!!健くん!!君選ばれし者なんだから早く抜いてって!!」 やっぱり俺が選ばれし者だったらしいわ。 「なぁ、剣よ。唐突過ぎて把握しきれねぇわ。なんで俺の名前とか知ってんだ」 「僕は剣だけど剣って名前じゃないよ!!聖剣ベルセルク、ベルって呼んでよ!!」 「答になってねぇよ」 言葉のキャッチボールが全くできねぇなこの剣。 礼儀がなっちゃいねぇわ… あ、でも剣に礼儀とか無いもんな。 「ねぇ、健くん。言わずもがな、分かるよね?今からゴートゥ異世界するよ!!」 「だが断る」 「即答!?ズバってきたね!?剣の僕よりズバズバ切るね!?……あ、今のうまい」 どうしよう… 限りなく絡みがうざい。 いや、朝から分かっていた事なんだが… この剣うざいわ。 「健、よかったな。行ってこい」 「黙れ正樹」 「お、そこのお兄さんわかってる!!さぁさぁ!!健くんも四の五のいわず!!さぁさぁさぁ!!」 やだよ… 助けてよおっぱい… 俺は希望を抱きおっぱいの方をみると 「異世界…私も行きたい」 駄目だこのおっぱい。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加