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どこまでも続いているような緑の草原。
風が吹く度に心を落ち着かせる草の合奏が聞こえる。
天気は曇りなのだが、雲の隙間から降り注ぐ日差しには、どこか惹かれるものがあった。
その緑一色の大地の中に、白い手入れの行き届いた西洋風の墓がある。
決して豪華ではないが、質素でもない綺麗な墓だ。
おそらくこの墓は目の前で花を添えている赤髪の少年が手入れをしているのだろう。
炎のように鮮やかな赤い髪。
襟足は男性にしては少し長く、前髪も目が隠れるくらい長めだ。
そのせいで右目は隠れているが、左目は前髪をヘアピンでサイドに束ねているためよく見える。
瞳の色は黒。
睫毛が長く顔も色白なので、ぱっと見女性にも見える。
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