クロネコ散歩 カルタ1年目

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カルタは順調だ。 期待通りにカルタは変化している。 「俺は午後から自分で鍛錬するから、クロコお前はどっか散歩でもしてな」 朝カルタに言われた言葉だ。 1年前とは大違いだ。前ならきっと 「・・・・・僕、今日の午後は自分で試したい事があるから・・」 みたいな、みたいな。にゃハハハ。 という訳で今日はのんびりとクロネコ姿でお散歩中なのである。 カルタのように人間は変わる。だから面白い。 でも相変わらず変わらない人間もある。こいつのように。 僕は前足で倒れている人間を揺する。 行き倒れだ。この国ではさして珍しい事ではない。 いつの時代でもこいつのように行き場を失い倒れ果て絶命している人間を多く見てきた。 まぁまた人類を滅ぼせば見る事は無くなる訳だが。 「にゃ!?」 体をいきなり掴まれる。 「肉ぅーーー」 「ニャーーーー!!」
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