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翌朝。不思議なものが家の前に置いてあることに、アリスのようなエプロンドレスを身につけた日傘少女が真っ先に見つけた。
「なんでしょう、この瓶」
「あら、また珍しいものね」
それは、植物学者の腰の高さほどの、三色の混ざり合わない液体の入った大きな瓶。
少女は背伸びをして、覗き込むように瓶の液体を見る。
「飲んだら死んじゃいますか?」
「マジ合成着色料1000パーセントって感じがするわね、そんな単位ないけど」
ためしに植物学者は、液体を手ですくって、如雨露に入れる。
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