プロローグ-Prologue-

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頭には何か大きな機械が被せられていた。繊細でコードが何本も絡まっている。 意識が無い彼女は、首をガクリと落としていた。 ……まるで糸が切れた操り人形のよう。 「危険体の収容が終わりました。」 モニターに映る眼鏡を掛けた男性。チャンネルが変わる音。 場所が変わって、モニターには二十人程の人が映った。 手錠のようなものを掛けられ、囚人扱いされているよう。 一人一人が怯えた顔をしていた。 ……すると再びモニターが変わって一人の男が映った。年齢は五十代で蔑んだ目をしている。 白衣の人は一斉にモニターに向かって頭を下げた。 「リーダー。」と読んで。
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