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「始めろ。」
その合図と共に一人の女がボタンを押す。
中心の女性の頭の機械に電気が走った。しかし女性はピクリとも動かない。
白衣の女はレバーを引いて電気の流す量を増やす。
「もっと増幅させろ。
私の暗示で起きる者などいない。」
男の冷たい声に女は頷き、レバーを最大限まで引く。
「収容所のスピーカーの音量、最大まで上げました。」
「いいぞ……。
消滅しろ、バケモノども。」
狂ったように笑い始める男。
電気を浴びる女性の手が僅かに動いた。
それを察知した白衣の人々は同時に耳にヘッドホンをつけた。
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