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「師匠、こういう時は確か───リア充爆発しろ!……でしたっけ?」
「さすが、我が弟子だ。使いどころを分かっている」
「えへへ、ありがとうございます」
そんなバカ2人組は置いて、カリンはフォルムに精いっぱいの笑みを浮かべて、
「帰ってくるって、信じてました。おかえりなさい、フォル」
「ただいま戻ったよ……俺は、元英雄で精霊だからな……アリアとカリンの為なら、地獄の淵からだって舞い戻ってきてやるさ」
ニッコリとカリンに微笑みかける。
「うぅ、感動でず……」
そんな3人の姿を見て号泣しているノエは、ハンカチで鼻をかみながらその顔を綻ばせる。
「アリア、カリン」
するとフォルムが、改まってカリンとアリアに向き合い真剣な表情を浮かべた。
「な、なんですか?」
いきなりの事に戸惑いを隠せない二人。そんな二人を置いて、フォルムはニッと笑い
「俺はお前ら二人が大好きだ。だから、俺と……結婚してください」
ヒラッと、橙色のカランコエの花びらが地面に舞った。
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