1月4日。

2/2
前へ
/19ページ
次へ
1月4日。  覚えているだろうか。  君のことだからきっと記録には残っているだろう。  いつ陽の目を見るかわからない文ではあるがここに記す。  11月26日だ。  あの問の結論を出そうと思っている。  というのも、俺自身随分ゲスいことをしたと思っている。これは罪滅ぼしにも釈明にも値しない。  自己満足である。もしくはまた拗らせた独占欲の為だ。ああ、あさまし。  余談だが我が校にも生徒番号という物が存在する。組と番号を会わせた単純なものだが、奇しくもそれが1126であった。今気づいた。 今までを振り返っての結論から書こう。過去の思いのまとめだ。 嫌になる程『分かりやすい娘』と思った。それだけ。  多分簡単に自分側の者になってくれる確信は、実はわりと初期からあった。ごめんなさい。謝りたい。 だから、核心に触れない様にした。君はきっと俺が…頷けばもっと壊れてしまった。いや、溺れた、と書くのが良いか。 俺は皆が僕の周りで不幸になるのを何回か見ていて、しかしなにもしなかった。事態を拗らせる自信しかなかったから。だからいつも通り見ていて、欲されたときそっと、核心を掴む手伝いだけしたんだ。 言い訳にしかなるまい。しかし足りなかった言葉をここで補足する。  今。今日の自分は。きみが『幸せになってほしい』やっぱり俺は僕の存在は君の思考を内側に向けてしまってたと思う。離れて良かった。本当に。本心だ。しかし同時に寂しいと思っている。本心だ。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加