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 俺にとっては忌まわしき夏がやって来て、気づけば俺の家の小さな庭に、荒れた庭に。ひまわりが、あの花が知らないうちに咲いていた。  そうして、再び閉めた雨戸とカーテンとを背に、俺は席に戻り、液晶の向こう側から陳腐な非現実を覗く作業をしようとした。  結局自分勝手なのは俺も同じなのだ。とか、趣味とか方向性は違うけれどやっぱり本質はたいして変わらないな。とかそんな考えが頭をめぐっている。    もう考えることが面倒に感じた。  だって、だからといってなんだっていうんだ。なんてことないだろ! なんも変わんねぇじゃん…………そもそも課題やれよ俺!!  多分俺もうぜっっったい外にでない!! むしろ出たくない!!!  嗚呼、向日葵め! さっさと枯れてしまえ。思い出さないために。  そこまでを思った時、感じた僅かな既視感。             それを振り払うように、頭を横にふり両手でこずく。             叫ぶ。  それでも思考する俺のだめな脳細胞。もう、こういうときは。  もう一度、手を止めて……目も閉じて。  ーーーーーーーーーーーー後ろに倒れ込んで。          意識を手放すのだ。
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