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廃虚の中。
僕と彼は懐中電灯をつけて廃虚の中を進んでいた。
「さて、肝試しっていっても何しような。」
全くの無計画。
「とりあえず写真でも撮れば?」
僕は彼に言う。正直それくらいしか僕も思いつかない。
「そうだな、じゃあさっそくその辺に立っててくれ。撮るから。」
僕が撮られるのかよ。こういう場所で撮られるのすごい怖いんだが。
「そんじゃ撮るぞ。」
そう言って彼は携帯のカメラで僕を撮った。
「あっ!!」
彼が驚いた声を出した。えっ、なに、なんか写っちゃってるの!?
「これ動画だった。」
そんな下らないボケはいらない!
気を取り直してもう一度撮影。今度はちゃんと撮ったようだ。だけど彼は何も喋らなかった。また何かボケたのかと思い彼の携帯を見てみると不自然なものが写っていた。
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