『見上げているもの』

2/14
前へ
/126ページ
次へ
ーーーー 「よいしょっと...やっと着いたわね」 この息苦しさは、今しがた駆け足で丘の上まで上がってきたからそう感じてしまったのかもしれない。 汗ばんでTシャツが体にまとわりつくけどそれもそれでまた『夏』らしくて私は大好きだ。 思えばこうしてセミがギーギーと鳴くクソ暑い世界を走るもの何年ぶりだろうかと感慨深く目を閉じる。 小学生?いや、中学までやっていたであろう部活動で女の子なのに肌が真っ黒になるまで練習していたのを思い出した。 今考えたらシミができるから絶対にやらない。 高校に入るとそれまでの生活と一変して帰宅部に所属すると学校帰りは必ずカラオケBOXかプリクラを撮って遊んでいた。 懐かしいな。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加