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「さすがは天下御免の鬼切人… いや、元鬼切人。
[独眼幽鬼]天間 小十郎どの。
我らが、こうも攻めあぐねていた村を一晩で滅ぼすとは」
小鬼は、感心した表情でバンダナの男… 小十郎にそう言った。
「ふん!くだらん!」
小十郎はそれを一蹴し、大太刀を鞘に納めた。
説明を忘れていたが、その太刀の鍔元にはきれいな鈴が付いている。
小鬼はその様子をにやついた表情で見ていた。
なんとも不気味だ。
「では、我々は例の物を探しますか。」
小鬼はそう言うと同時に近くにいた妖怪に指示を出した。
例の物とは、妖刀のことだ。
妖刀は、その名の通り妖力の宿った妖怪が扱える刀であり、妖力を持つ者か人間を斬る度に鍛えられる刀である。
ある特定の条件を満たすと、史上最強、天上天下無双の刀が現れるという言い伝えがある。
妖怪たちはその伝説の刀を求めている。
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